戸田真琴
10月 9日
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気付かれるなんてまるで思っていない心の奥のわがままを、外側から暴かれるときほど幸福な瞬間が有りましょうか。目を閉じても溢れる景色は、失われたのちもずっと光。全部だよ。私が泣きやむまで道化をやめなかったね。あるいはちゃんと泣けるまで、瞳の奥の星々をわかり易くチカチカと、瞬くように見つめていた。 今君が新しく星だよ。想いは生まれるほどに。空の宛名で書き続けるラブレター。畜光、星のシール。灯りが全部消えてから、最後に喉が枯れるほんのほんの少し前に、君が見つけて。(0)
わたしは少し首を伸ばして、植物園の丈夫なビニール張りの向こうの空を見た。今日は晴れと曇りの間、空はあかるく白かった。RCサクセションの「君が僕を知ってる」が浮かんでいるので口ずさむ。こんなことしたら、肯定しているみたいだ。君よ、違うの。だけど、だてに夜ごと踊っていないわよね。遠い昔のこと思いだすなら、遠い未来の言葉になる。あのずっと、ずっと向こうから覗き込むわたしも、同じ言葉を同じふうに言う。「コーヒーを僕に入れておくれよ。二人のこの部屋の中で。僕らはここに居る。灯りを暗くして。」(0)
やさしい言葉ありがとうね。答えは全部後ほどね。電話じゃ話せないことは、小瓶に入れて流してね。夢よりも夢でいいんだよ。廃墟を眺めていた。失ったものに投げかける愛と鎮魂の歌はそれは神聖に響いていくけれど、すこし、ずるい。揺らめいていく炎を、野生の光を今、言葉にして書き記した。何処から来たか話し合う間に、明日がすり減っていくとしたら、いつも僕らは何処へ向かうか先に計画を立て始めよう。明日は何処へ行く?三ヶ月後は?三年後は何処にいたら私は私らしいかしら。君の未来の中に僕が星を落としていくから少しずつ、我(0)
ねえ明日から夏休みしよう。過去を生きる最後の夏だよ。そうしたいからそうするんじゃなくて、そうなってしまうからそうなるの。カーテンの、裾が月光に透ける。ゆびを、離れていくときが、いちばん綺麗なんて。それでも。ばかにして笑う。与えられたものを羨ましがらないのは、たとえどんなに綺麗な顔でも、身体でも、鈴の鳴るような声だとしても、それで欲しかったものが手に入るわけじゃなかったからだよ。From me to future. 私から未来へ。夜を知った君の瞳の光が、この世で一番美しいから。知らなかったでしょ。(0)
いつの時代でも同じ明度で光るものにしか興味無いよ。さんざん言ってるのに夜の明かりが美しく見える理由を探している。無実の罪から逃げるだけでも人生使い切っちまいそうな僕らは雨粒の音から宇宙を知ろうと静まり返る。聞こえるわけないし、切り札ももうない。命題を貰った。解けないパズルが嬉しかったころには、想像もつかなかったタイトルで。(0)
君から君への声の中に一本の糸が紛れて 夕日が透かした頃に初めて黄金という色を知って。 塗りたくった炭よりも下らなく煤けた瞳の中に 濃紺がしゃりしゃりと反射し合う頃 初めて闇という色を知る。 空をスライスしたら 地球をスライスしたのと変わらないね 絵本の中の猫の笑った口みたい それ以外が消えても 本当に音がぴたりと張り付いていたら寂しくなんかないだろうから、歌いながら行くんだね。(0)
思いもよらない言葉に 眉をしかめたのは泣きそうだったから 弱いところばっかり守って歪んでしまった 何万回落ちてしまっても君のその 「あそこは何処?」と差す指の角度が 愛という。歩幅でも、歩くリズムですらなくて、歩いている絨毯の、その模様が愛という。(0)
iPhoneの電池切れるまでひとりカラオケ(0)
流れ星を見たと思うのですが(0)
とても離れた場所でふりかえる君は http://kai-you.net/amp/article/44478(0)
君を傷つけないためじゃない君が区切られないように、だよ(0)
思い出し笑いのためのフィルムを 透かすための光を 君は灯して、人であることを忘れない。 だけど飼い慣らされるほどに見えなくなっていく何かが、名前も知らない何かと交わした約束が、それ自体がほんとうに怖く、ずっとわたしを生かしておくでしょう。 サボる口実を探しながら眠りに落ちた夢の中で、愛が死ぬ瞬間を見るように。飛び起きても逃げないように。(0)
街の灯 迷子の道案内もせず さまよい続けることをゆるした 見殺しみたいな優しさで 僕も何処かではそうだろうかと帽子のつばを傾ける 君が許して欲しかったのはどの罪のこと?解らないけれど手帳に 裁かれた記憶が欲しかった。そんな顔しても否定はあげない。これはこれで切り札だから。(0)
孤独を発掘して困り果てたらすこし深呼吸して眠ろう。私にもまだ聴ける寂しげな子守唄がある。起きたら骨がおかしかったから整骨院に行った。一週間前に転んだせいだと先生は言う。サッカー少年は腕に包帯を巻きながら泣きそうに治療を受けていて、あの頃は試合に出られないことだって世界を真っ黒に塗りつぶす極端な絶望だったこと。私に今極端な絶望は残されているか?たぶん、ない。蘇って耳を塞ぐ思い出ももうない。全部大丈夫になる。遠く?近く?どこにいる?会ったことのない君に会いたい。失われた言葉を必死で探した。四つ葉のよ(0)
それでも物語は両手で守るから。誰かの片手で潰せる果実。何も大変じゃあないよと言って笑った。誰かの言葉に依存してみたい。君はずっともう子供じゃない。子供だった日を覚えていない。それでも私子供だったの。って、目が冴えたビリジャンの渓谷。黄色いジャンパーのおじさんに叱られた。神さまの居場所。せつない物語は両手で守るから。だれもいなくなった頃に。結晶になってしまった涙と、脆い心に。出せない答えに。(0)
好きだと言いながら殴られたって僕は君を忘れてしまうし、好きだと言えずに憎んだとして君も僕を忘れてしまう。そっけない8.31。訪れた河原ももうあたしの散歩道じゃなくなって、思い出語りながらどうか手綱を離さなずにいたいと願う。それでも全部とっくに光、乱反射の中に溶けている。何ももうない。貝殻の裏のガソリンみたいな虹色。ああ僕が僕を思い出す最後の夏だった。 何にも染まらないで。追いかけてゆけないから。心の花は、素直に、手向けることは出来ずに。海に散ったあのままの白さで、ずっと、ずっと。ついに、ずっと。(0)
Be strong, because I was you.(0)
君の探した真っ黒は夜の海にありましたが潮風は光のあった世界を今にも思い出させてしまう。孤独なんて知らなければ君に出会えたことあんなに眩しく思わなかった。どこかで私は口ずさむ。三日月の弓をひいてほのかに聴こえる音楽は、雲の輪郭を教えながら無意味に、無意味に。君は知る由もないだろうな、この身を切り取ってお腹の空いた時につまんでくれたならどれだけ。どれだけ。(0)
海面に版画された雲たちは映るままにあれが僕たちにとっての新しい世界地図。破いても継ぐ。へたくそだったわ、樽を組み立てるのも霜柱の挨拶を琥珀の蜜に醸すのも。もう、戻らないから。と言い切って。流星ビバップみたいな歌しか聴きたくない丸一日が過ぎたら明日の話をしたいな、なるべく口を滑らせて。心配ないからね。(0)
うそだよ好きあいしてるごめんねあのね遠い遠いところから見渡しても解るよ無数のドット・色とりどりに混じりあって魂のようだずっとずっとずっと大きなお鍋で煮込んで煮詰めて飴色の透明になった。空は宇宙は1日に1度だけえいえんとおなじ色をする「時」というものとの切ない約束なんだ。解るよ、こゆび、ポロリと落としたあの正夢のなか白んだブナの木のした遠吠えが、遠吠えが、蒼い蒼い糸に編まれていくまたそのしなやかな細さで球体を切って当たり前に三日月のかたちに。(0)
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