戸田真琴
10月 9日
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戸田真琴です。まこりんと呼んでください。AV女優です。 このたび、ミスiD2018のセミファイナリストに選んでいただくことができました。お名前と顔を覚えてくれたら嬉しいです、と本当は言ったほうがいいんだろうなと思うのですが、本当の本当は、名前も顔も身体も誕生日も足のサイズも爪の形もなにもかもなくなっても君の胸にだけ泳いでゆける言葉を探しています。 愛は、時計の針も名簿も輪郭もなくなっても大丈夫。帰る場所はなくていい。いつも見えるものだけが不確かで、見えないものだけが確かだと。だから君の胸に住まわ(0)
月が終わったりしないのは光っていたいからだよ。君は、眩しいからもう真っ暗な宇宙に行きたいと泣いたけど そっちの方が明るかったよ。気づかないまま、ネックレスとか、指輪とか。 想いを込めておいてから、そして振り返って、梯子を落とす。もう登ってこられないように。宝石は、見失ったら、もう宝石と呼べない?爪先に光る。星屑でもいいの。川の底で、今、名前を呼んだ。(0)
夏は始まった瞬間から終わり続けていく生き物だから刈り取る暇もないよね こんなに重たい眠りじゃない あの黄桃色のまろやかな眠りはどこへ行った 覚えている? 面と向かってなんてとても話せない言葉ばかり詰めたメールが 雪も大きな河も白鳥の飛び交う空も越えて飛んできたこと 現代だって心簡単に繋がってしまうのは奇跡だよ。あんまりないよ。変わらないから。 いつか、誰も何も持てなくなった先で ぎりぎり止まっていない古時計の針の裏に 幼い頃隠していた秘密を見つけるのだ。それもきっと針葉樹の睡る夏なの(0)
だけど限界だ。逃げ出そう。 虹の向こうまで、来てくれませんか。 生き残ることよりもかっこいいことなんてないから。絶対だよ。武士道なんてくそくらえだ。自分の腹を切る余裕があるならあと一歩進める。その踏み出す足に魔法をかけて。虹の向こうまで、来てくれませんか。 私は元々自分にしか期待なんてしなかった。世の中って手遅れなのかな。だけど人に触れようと手を伸ばしたのは、私は私に期待してるから、私なら触れられるかもしれないと思ったから。だけどだめだ。人と人が触れ合うのは、お互いでちゃんと手をを伸ばさなきゃで(0)
ほんの少し 痛むくらいならかなり ましになった傷痕に 薬も塗らないでよくここまで来たね。フェレット何匹 ハムスター何匹 相手にふわふわじゃれていたみたい 優しく育った あなたには 歪んでみえるかな 私を ただいつか ただ真っ直ぐ進み続けたら地球を一周してしまった 君の背中を突き刺した言葉はそういうわけで 通り過ぎたらまた今度 君が複雑な顔をした 好きと言いたいだけ 宇宙は遠い 曲がり角がなかった 私も曲がりたかった。私も混ざりたかった。だけどもういい。夜道を歩く(0)
気付かれるなんてまるで思っていない心の奥のわがままを、外側から暴かれるときほど幸福な瞬間が有りましょうか。目を閉じても溢れる景色は、失われたのちもずっと光。全部だよ。私が泣きやむまで道化をやめなかったね。あるいはちゃんと泣けるまで、瞳の奥の星々をわかり易くチカチカと、瞬くように見つめていた。 今君が新しく星だよ。想いは生まれるほどに。空の宛名で書き続けるラブレター。畜光、星のシール。灯りが全部消えてから、最後に喉が枯れるほんのほんの少し前に、君が見つけて。(0)
わたしは少し首を伸ばして、植物園の丈夫なビニール張りの向こうの空を見た。今日は晴れと曇りの間、空はあかるく白かった。RCサクセションの「君が僕を知ってる」が浮かんでいるので口ずさむ。こんなことしたら、肯定しているみたいだ。君よ、違うの。だけど、だてに夜ごと踊っていないわよね。遠い昔のこと思いだすなら、遠い未来の言葉になる。あのずっと、ずっと向こうから覗き込むわたしも、同じ言葉を同じふうに言う。「コーヒーを僕に入れておくれよ。二人のこの部屋の中で。僕らはここに居る。灯りを暗くして。」(0)
やさしい言葉ありがとうね。答えは全部後ほどね。電話じゃ話せないことは、小瓶に入れて流してね。夢よりも夢でいいんだよ。廃墟を眺めていた。失ったものに投げかける愛と鎮魂の歌はそれは神聖に響いていくけれど、すこし、ずるい。揺らめいていく炎を、野生の光を今、言葉にして書き記した。何処から来たか話し合う間に、明日がすり減っていくとしたら、いつも僕らは何処へ向かうか先に計画を立て始めよう。明日は何処へ行く?三ヶ月後は?三年後は何処にいたら私は私らしいかしら。君の未来の中に僕が星を落としていくから少しずつ、我(0)
ねえ明日から夏休みしよう。過去を生きる最後の夏だよ。そうしたいからそうするんじゃなくて、そうなってしまうからそうなるの。カーテンの、裾が月光に透ける。ゆびを、離れていくときが、いちばん綺麗なんて。それでも。ばかにして笑う。与えられたものを羨ましがらないのは、たとえどんなに綺麗な顔でも、身体でも、鈴の鳴るような声だとしても、それで欲しかったものが手に入るわけじゃなかったからだよ。From me to future. 私から未来へ。夜を知った君の瞳の光が、この世で一番美しいから。知らなかったでしょ。(0)
いつの時代でも同じ明度で光るものにしか興味無いよ。さんざん言ってるのに夜の明かりが美しく見える理由を探している。無実の罪から逃げるだけでも人生使い切っちまいそうな僕らは雨粒の音から宇宙を知ろうと静まり返る。聞こえるわけないし、切り札ももうない。命題を貰った。解けないパズルが嬉しかったころには、想像もつかなかったタイトルで。(0)
君から君への声の中に一本の糸が紛れて 夕日が透かした頃に初めて黄金という色を知って。 塗りたくった炭よりも下らなく煤けた瞳の中に 濃紺がしゃりしゃりと反射し合う頃 初めて闇という色を知る。 空をスライスしたら 地球をスライスしたのと変わらないね 絵本の中の猫の笑った口みたい それ以外が消えても 本当に音がぴたりと張り付いていたら寂しくなんかないだろうから、歌いながら行くんだね。(0)
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