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ぼくはただ、天井から部屋の一点を見つめた。 白く四角い部屋の端に寄せられた白いベッド。横たわる姿はぼくと同じ顔をしている。 恋人は、ある日を境に動かなくなったぼくの手を握り、毎日欠かさず泣いていた。 魔法だけで生かされている身体はなかなか腐らず、看護師たちの手によって最低限の清潔を保っている。 彼女は「ごめんなさい、」と謝罪を繰り返す。 こんなつもりじゃなかった、あなたのことを愛しています、そう懺悔している。 ぼくだって彼女を愛している。 愛は必ずしも的確に動く概念じゃないと、きみは知っているだ（0）
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