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はじめて人を殺してしまったとき、ぼくは自身の産まれ持った境遇を恨んだ。 関わりあった他者はみんな、ぼくのせいで不幸になる。 振りまいたネガティブがみんなのこころを貫き、やがて平等なる死が訪れる。 きっと幸福を吸い取り奪い取り餌に糧にしなくちゃぼくは生きられない。 そんな自分がきらいだった。 雲よりも大きくなった自己嫌悪が相手の視界を覆う。許せないと呪う度に不幸は加速する。 ぼくは世界中の敵だから、いつだって一人だ。 なのに今日もまた寄生して生きている。 概念がこの世から消える時が来るのであれば、（0）
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