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小さい頃、父の運転する車に揺られて初日の出を見に行くのがお正月の楽しみの一つだった。 実家が雪国の山奥にあるため、年末年始は大抵雪が降り積もっている。携帯の電波も届かなかった私の実家は、もちろん年を跨ぐ時もただ深々と雪が降り積もり何の音も聞こえない。私は小さい頃、夜になると何も聞こえないただの暗闇になる山中のその雰囲気が何となく怖かった。 そんな中、年も明けてカウントダウンの番組も熱が冷めてきた頃に私たちは家を出る。 ただ、ただただぼた雪が深々と降り積もる山中を父の運転する車に乗って街（0）
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