無限

無限

B型

フレンチスリーブで竜を飼う 文章が書きたいです

誰も喋らないくせに「うるさい」という言葉がぴったりの雑踏をぼんやりと眺める。俺の両脇を早足で通り抜ける人、人、人。地球上のどこに収容されていたのかと思うほどの人数が同じ方向に進む様はまるで軍隊、いや何かの儀式のようだった。その異様さも今では慣れたものだ。頭上で鳴り続ける「ピッ」という音をBGMに目を閉じる。 24歳の誕生日翌日、俺は事故で死んだ。 飲み過ぎないでよ、と見送ってくれた彼女、ユイの忠告を無視して友人と飲み明かした次の朝、トラックにぶつかって死んだ。ドラマでよくある走馬灯は特になかっ(0

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