-
-
一回地に落とされた天使だけど、窒息死なんてしてたまるか。 いや、もともと私は天使なんかじゃなかった。 どちらかというと悪魔だ。 羽を植えてくれたのは間違いなくあなただった。 「何者でもない」と自称できるのは本当に孤独の人だけが使える唯一の特権だ。 しかし、私はもう孤独ではない。 たくさんの宝物を抱えて、孤独の自分を連れて、ここまで来た。 どれだけの人を巻き込んだら私が私と証明できるんだろう。 どれだけの人に愛されなきゃ自分を受け入れてもらえないのだろう。 私はこの喜びも哀しみも怒（5）
コメントをするには
ログインが必要です。
